vol.19 Champions on Ice ①

COLUMN

2022.06.21

コラム

フィギュアスケート

テーマ:

vol.19 Champions on Ice ①

米国全土を回る最大のアイスショーの1つであるChampions on Ice は歴史が古く、その原型となるエキシビションツアーは1960年代にはすでに始まっていたようです。

そのツアーに2002年、2003年の世界選手権で連続銅メダルを獲得した村主章枝さんが日本の女子として初めて出演し、さらにフィリップ・キャンデロロ氏も出演すると聞き、初めてChampions on Ice を見に行ったのは2004年のアトランタ公演でした。

中心となるスケーターは地元米国のミシェル・クワンさん。長野オリンピックで銀メダル、ソルトレイクシティオリンピックで銅メダル。金メダルこそ獲得しませんでしたが、世界選手権優勝5回、全米選手権なんと9回の優勝を誇るミシェル・クワンさんがリンクに出てくるだけで、観客全員がスタンディングオベーションする圧倒的な人気でした。

ショーとしてのクオリティも高く、やはり米国のショーはエンタテインメントとして一味違うなと思いました。

プロデューサーはトム・コリンズ氏、プレジデントとして全体を管理しているのが彼の長男のマイケル・コリンズ氏でした。

それからしばらくしてフィリップ・キャンデロロ氏の元代理人のセルジオ・カノバス氏がマイケル・コリンズ氏と手を組むことになったと連絡がありました。

2004年から開催することになったDreams on Ice をカノバス氏に協力してもらっていたこともあり、私もいつかChampions on Ice に関わるチャンスがあるかもとなんとなく思っていました。

2005年3月の世界選手権(ロシア・モスクワ)でコリンズ氏、カノバス氏が同席しての話し合いとなりました。私はカノバス氏の協力で2006年3月にTheater on Ice 2006の会場を仮押さえしており、とてもその先のことなど考えていませんでした。

それがTheater on Ice 2006が奇跡の大成功のうちに終了すると、Champions on Ice に関する話が現実的なものとなってきたのです。