vol.09 ALL JAPAN メダリスト・オン・アイス 2002

COLUMN

2022.06.20

コラム

フィギュアスケート

テーマ:

vol.09 ALL JAPAN メダリスト・オン・アイス 2002

2002年の“GET A CHANCE 2002”が成功し、オリンピックで大健闘。そして3月、長野で開催された世界選手権では、村主さん、本田さん共に初の銅メダル獲得。スケート連盟の強化スタッフも、練習だけでなく、積極的に観客の前で披露する場を仕立てることが重要と思われたのか、毎年7月に行っている野辺山での合宿の締め括りとして、2002年7月27日(土)「野辺山サマ―フェスティバル・オン・アイス」と題し、帝産アイススケート場にてエキシビションを開催しました。

この年、実は世界ジュニア選手権でも中野友加里さんが銀メダル、安藤美姫さんが銅メダルを獲得しており、シニアはもとより次の世代のジュニアでも次々と日本選手が出てきていました。そして、まさにその年の12月、全日本選手権終了後、全日本選手権には元々エキシビションがなかったので、「X’mas Stars 2002」と題し、2003年の世界フィギュア、世界ジュニア、四大陸フィギュア、冬季アジア、世界シンクロの代表選手による壮行エキシビション「ALL JAPAN メダリスト・オン・アイス」開催となったのです。

ピンスポット照明を初めて設置、場内も若干暗くしないと意味がないので、会場明りを落とすと、選手が怪我でもしたらどうするのかと言われ、最初は大変でした。もちろん、現在のように演出照明をふんだんに使用して氷上をいろいろな色で染めるようなことは、まだ一切ありませんでした。

国立代々木競技場の2階通路の上の3階客席は使用せず、南北の2階客席のみ使用で約2000人の観客動員でした。当時はスポーツ団体が借用すると会場費もアマチュア料金と格安になり、全体の経費も抑えていたので、選手に対しては食事を含む壮行会も行われ、エキシビション自体は成功裡に終了しました。

全て終了後、スケート連盟の担当者より「いつかはこの会場を満員にしてみたいよね・・・・」と。4年前の長野オリンピック直後のメダリストが集まったエキシビションでは、入場制限するほどの超満員だった。それを思い出すと、私も目標が見えてきました。